EU・アメリカと仲良くしたい派とロシア派の内戦状態にある現在のウクライナ。
最近大統領選が行われてウクライナ新政府が立ち上がり新政府軍に対峙するようにウクライナ東部のロシア派も武装して反旗を翻しています。
ウクライナ新政府側は、腐っても元ソビエト連邦の主たる軍需関連の生産拠点だっただけに銃火器類の装備は、悪くなくまともな軍備をしています。
が、ロシア派は、反政府武装組織なので軽火器が殆どでなんと戦車が無いそうです。
新政府軍の主力は、T-64で、型番だけ聞くと旧型のような気がしますが現在配備されているT-64は、T-64BMやT-64Uさらにそれらの改修型等の近代改修型でT-84に準ずる装備で2005年以降配備となっているので700両以上と大量に戦車を保有するようなウクライナでは、必要十分な性能があるみたいです。
一方ロシア派は、最近結成された反政府組織なのに何故か装甲車(自家用車だったのでしょうか?)等は、保有しているようですが戦車が無く対戦車戦は、携帯用対戦車火器のみのようです。(旧ソ連関連の国では、一般家庭に常備されているのでしょうか?謎。)
そこで博物館に展示されていたご老体であるIS-3に目を付けたみたいです。
World of tanks(WOT)の世界では、バランス的に悪くない重戦車なので格下車両には、50m以上離れると結構厄介な相手ですが史実では、実戦経験が無くパレードとか以外に舞台がなかったようです。
今回使用するIS-3は、エンジンは、そのまま使用できるようでネタ元のネタ元(露語)にエンジンをかける動画もあるのですがなんか油切れのようなおかしな音がしている気がするのは、気のせいでしょうか?煙も煙幕みたいにすごいし。
で、肝心の砲弾ですがD-30という現在も使用されている榴弾砲の砲弾がそのまま使用できるそうです。
参照:
Wikipedia「D-30 122mm榴弾砲」
この榴弾砲もウクライナでは、一般家庭に普通にあるものなのでしょうか?どこかの漫画みたいに物干し竿にしていたとかでしょうか?
砲弾は、オブジェとか?その調達元が謎です。
とりあえずIS-3が現在でも現役で使用可能のようでロシア派は、重戦車を手に入れた事になります。
砲弾は、現行の砲弾なので威力は、あるのでしょうけど問題は、防御面です。
ドイツのレオパルド2や日本の90式がなんで垂直装甲だったかというとすでに現在の滑空砲による砲弾は、威力が強すぎて傾斜装甲で弾くとか無理だから意味ないという事と複合装甲に自信があったという事があるみたいです。90式は、レオパルド2の真似という話もありますが良くは、知りません。
そしてT-64は、砲身がライフリングが切られた戦車砲では無く滑空砲なのでIS-3の装甲では、防げないような気がします。そして暗視能力やレーダー、自動装填装置装備。火縄銃とエンフィールド銃の対決のようです。
ネタ元の記事にもあるように自軍に戦車が居るのといないのでは、ドラマのコンバット等を見ると一目瞭然で歩兵の士気が全然違うので保有に意味がない訳では、ないでしょうけど搭乗員は、嫌かもしれません。(まぁどこかの国は、本土から戦車を無くすらしいですから国に依るのかも知れませんが・・・)
WOTプレイしている人なら理解ると思います。近距離で正面から格上重戦車に出会った時のあの絶望感。絶対に貫通しない豆鉄砲。
WOTだとHPがあるので逃げたり反撃できますが実際は、当たれば一撃必殺ですので悲惨ですね。
実際IS-3をどういった場面で使用するのか分かりませんが良く考えると内戦が激化すると言うことなのでしょうかねぇ。
でも、博物館に有ったという事は、1台しか無かった?
アフリカや中東のような日本でお馴染みの自動車メーカーや中古ハーフトラックの荷台に機関砲や大砲搭載した比較的容易に数を揃えやすい車両が闊歩して泥沼化するよりまだましかも知れませんが。
ネタ元:
週刊オブイェクト「ウクライナ内戦に第二次世界大戦のIS-3スターリン戦車が登場」
RIAノーボスチ「Ополченцы ДНР завели танк времен Второй мировой войны(機械訳:DNR民兵は戦車第二次世界大戦をもたらした)」